新日本プロレスG1 CLIMAX26公開練習で棚橋弘至選手のリハビリトレーニングを指導していた菅野洋介トレーナーは、元サッカーJ2ツエーゲン金沢のトレーナーで、TAJIRI選手と同じ鍼灸師だった。
棚橋選手がG1開幕に間にったのは菅野トレーナーのおかげなのかもしれない。
今年2016年5月、トレーナーの新島さんが新日本プロレスを去った。
柴田勝頼選手と同期だったこともあり、たまに新島さんが話題にのぼることもあった。
そんな新島さんと入れ替わる形で、2015年のツエーゲン金沢との契約満了を機に、菅野洋介トレーナーは新日本プロレスにやってきた。
鍼灸師(しんきゅうし)とは、厳密にいうとはり師ときゅう師のことで、針(鍼)とお灸を使う治療が出来る国家資格を持つ人のことだ。
昨年TAJIRI選手が鍼灸師国家資格を取得したので、プロレスファンも聞き覚えがあると思う。
その鍼灸の治療に加え、サッカーでのトレーナー経験が今回の棚橋選手のリハビリに大きくプラスに働いた。
サッカーの筋トレの目的はプロレスと違い、筋肉を大きくすることよりも、持久力や瞬発力を上げるために行う。
そういったトレーニングは、これまでの新日本プロレスでは取り入れられていなかったものもあるだろう。
棚橋選手が新しい体を手に入れたと語ったのも、菅野トレーナーが取り入れた、今までやったことがないトレーニングに手応えを感じている証拠。
負傷を抱えて普段通りのトレーニングが出来なかった棚橋選手が、ケガを悪化させることなくリハビリを続けられたのも菅野トレーナーのおかげ。
棚橋選手ファンとして、G1に間に合わせてくれて本当に感謝。
もちろん完治ではないので安心はできないが、それでもこの夏に棚橋選手を見られるのはすごい嬉しい。
これまでの新日本プロレスで三澤威トレーナーらが培ってきた技術や知識に加え、新しいトレーニングや治療がさらに選手のコンディションに好影響をもたらすことを願っています。
プロレスラーの肉体の価値は、イコール商品価値と言っても過言ではない。
選手の体のケアや安全への配慮は、やりすぎということはない。
新島さんがトレーナー室からいなくなった寂しさはあるが、ファンの前に立つことなく新日本プロレスの選手たちを支えてくれている人たちに感謝しながら、「ギラギラの夏。メラメラの闘い」を楽しもうと思う。